救急科 専攻医
朝沼 杏子さん
研修先選定① ~まわりの方からのきめ細やかなサポートが決め手~

専攻医研修先の病院を決めるまでに悩んだ時間は、正直、同期と比べると長かったと思います。帝京大学卒なので東京の病院も選択肢にありましたが、開業医の父への親孝行も含めて実家の手伝いができるよう鹿児島の病院を選びました。
米盛病院を選んだ理由は、採用枠が少ない分一人一人の先生がしっかり私を見てくれて、間違ったところも良いところもきちんと伝えてくれる、行き届いた目線があると思ったからです。採用枠が多い病院は、上級医から研修医まで屋根瓦式のシステマチックな体制が整っていると思いますが、私は細やかなサポートを受けられることを最優先に据えました。
また、コモンディジーズから重症まで毎日違う症例がくるのも米盛病院の特徴ですね。
地元は奄美なのですが、そこでもコモンディジーズは多いので、実家を手伝う上でも勉強になっています。一方で、研修医が多い病院ではなかなか診られなかったような重症例にも携わることができています。その時は、ちゃんと患者さんに向き合えているのか自分が試されていると感じます。米盛病院の指導医や上級医には様々な経験を積まれてきた先生がいて、ロールモデルも豊富。そういった先生方に教えてもらえてありがたいと思っています。

研修先選定② ~救急科に進んだ経緯は?~

父が外科医なのもあり、鹿児島大学病院で初期研修を受けていた時は、外科系に進むことを考えていました。先輩から「外傷なら米盛病院が良いかも」と聞いていたので、3カ月ほど当院の救急科にお世話になったのですが、その際、外傷外科のオペで介助に入ったり、プレホスにあたる上級医の姿を間近で見たりして、自分が思っていた外科とは違う世界が垣間見え、救急に興味や憧れを持ち始めました。その後も、当院救急科の先生に相談に乗っていただいたり、救急関係の集会やラリーにも参加させてもらったりして、最終的に救急科を選択しました。
当時を振り返ると、他院では専攻医があたるようなことを米盛病院では初期研修医にも経験させてくれました。いい経験になったと思っています。

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研修環境① ~頼りになる指導医・上級医、スタッフ~

先生方によって指導の雰囲気は違いますが、間違っている時はどの先生もきちんと教えてくれます。ピンポイントで丁寧に教えてくれる先生、いつもそばに付いていてくれる先生、まずは自由にやらせてくれる先生、考える視点から教えてくれる先生など様々です。
時には厳しい指導が入ることもありますが、褒めてくださる時もあり、優しく教えてくださる時もあり、オンオフがはっきりしています。また、プレホスの後に看護師さん含め全員でフィードバックをする機会もあり、学びが深いです。反省点だらけですが、次に活かすために自身の行動を復習できる大切な時間です。緊張感を常に持ちながら、日々の業務に臨めていると感じています。
救急科の先生方とは毎日一緒にいるので、なんだか家族のようです(^^)。私のような駆け出しの専攻医にも一人の医師として接してくださるし、医師として育てようとしてくださっていると感じています。上級医の入れ替わりが多い病院ですと関係を都度築くのが大変そうですが、当院はそういったことはないので、分からないことも安心して聞くことができます。
他科の先生とも良い意味で距離が近く、多方面から介入してくれます。私が初療にあたった患者さんのカルテを見て、画像や検査の見落としがないか連絡をくださる先生もいらっしゃいますし、カルテの書き方を丁寧に指導くださる先生もいらっしゃいます。自分で気付かずにそのまま過ごしているうちに、後々大事になることもあり得るので感謝しています。

研修環境② ~どのような症例を診ていますか?~

外科系では骨折や脱臼、保存加療の椎体骨折、外傷性の腹腔内出血などを診ています。内科系では誤嚥性肺炎、糖尿病性ケトアシドーシスや低血糖などですね。特に高齢者の誤嚥性肺炎は入職当初からコンスタントに担当していて、内科の先生から抗生剤についてのご指導をいただきながら、一つ一つ学んでいるところです。
転落といった高エネルギー外傷による頚椎の骨折など、重症外傷は、整形外科の先生方と一緒に担当医として携わらせてもらっていますが、治療に参加していると一人の医師として患者さんの命の重みを感じます。
また、米盛病院の特徴でもある民間医療用ヘリやドクターカーではOJT(On The Job Training)として研修中ですが、病院前救護の現場では早期医療介入し、生理学的ショック徴候を見分けることなど、的確な判断や連携が求められます。限りある医療資源で、必要な処置を行う場合もあります。1分1秒を争う現場であり、緊張感の中で、自分にできることを一つずつ習得しているところです。
あとは、患者さんやご家族と信頼関係を築くこと、理解を深めることも大切にしています。病棟の看護師さんや理学療法士さんたちと連携を図り、密な情報共有を心がけています。入院管理においては、現場のスタッフさんたちには「自分が気付いていない場合は、ズバッと言ってください」とお願いしているので、「先生、ここはこうすると良いですよ」とやんわりと指導してくれるので助かっています。

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休日の過ごし方 ~休むことも仕事~

友人とご飯を食べに行ったり、夜釣りに出かけたりして時間いっぱい遊ぶ時もあれば、まるまる半日寝てしまう時も・・・両極端ですね(笑)。開業医の父を手伝うために週末に奄美へ帰省する時もあります。
また、プレホスでは鹿児島のどこにどんな病院があるかを知っておくことも大切なので、他院さんの場所を確認しながらのドライブに出かけることも。救急科の先生方から○○病院の近くには美味しい店があるといった前情報を仕入れて立ち寄るのも楽しいです。
当院を検討中の先生にお伝えしたいポイントの一つなのですが、休日は指導医に相談すると調整していただけるので、希望日に休みが取りづらいといったことはありません。逆に、私がもっと当直を入れたいと指導医に相談したら、「たくさん診るのは良いけれど、判断が鈍らないように休むことも仕事。オフの日は文献を読んだり、論文を進めたりするのも大切」と諭してくださいました。今思えば少し焦っていたのかもしれませんね。おかげさまで、オンオフも切り替えが上手くなり、充実した休日を過ごせるようになったと感じています。

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キャリアプラン ~最前線で活躍していきたい~

まずはちゃんと専門医をとりたいです。そして、若手のうちは高度医療を提供できるような病院で最前線に立って活躍していきたいと考えています。あと、米盛病院は災害拠点病院ですし、DMAT隊員の先生や看護師さんも複数名いらっしゃるので、自分も講習を受けるなどして、災害時には役に立てられるようになりたいですね。
その他にも心筋梗塞など循環器内科領域の救命にも興味があります。細い血管にカテーテルを通して心臓を治療できるなんてすごいですよね。ダブルボードは時間的になかなかハードルが高いので、救急科という立場からできることを考えてみています。
将来については、まだ迷っている部分もありますが、初期研修医の皆さんが救急に興味を持つきっかけをつくれるようになりたいですし、「女性でもこれだけできる!」というところを見せられる医師になりたいです。

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更新:2021年3月
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